お酒のおつまみや中華料理の炒めものとしても人気のカシューナッツ。ナッツ類の中でも食感がやわらかく食べやすいのが特徴です。
そんなカシューナッツは栄養満点!太りやすいイメージがあるかもしれませんが、食べ方次第で美容と健康に嬉しい効果が期待できます。
そこで今回は、カシューナッツの主な栄養素や美容・健康効果、おすすめの食べ方を紹介します!
そもそもカシューナッツとは、ウルシ科の「カシュー」という木の種子のことです。種子はりんごのような果実にくっついており、果実は「カシューアップル」と呼ばれています。
ブラジルが原産ですが、現在、世界最大の輸出国はインドです。日本に輸入されているカシューナッツもインド産が中心です。
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カシューナッツは栄養満点といわれていますが、具体的にどんな栄養素が含まれ、どのようにして美容と健康に効果をもたらすのでしょうか。
カシューナッツに含まれる亜鉛には、味覚を正常に保つ効果があるといわれています。亜鉛は体内の血液や皮膚、骨、内臓、髪といったあらゆるところに存在するミネラルのひとつ。
細胞の新陳代謝を助ける働きを持つため、亜鉛を摂ることで、舌のツブツブとした「味蕾(みらい)」を活性化させます。それによって、味覚を正常に保つことができるのです。
加えて、亜鉛は髪のタンパク質の合成も助けるため、抜け毛や薄毛を予防し、美髪効果が期待できるでしょう。
カシューナッツに含まれるカリウムには、むくみを予防する効果があるといわれています。カリウムには摂取した塩分(ナトリウム)を余分な水分と一緒に体外に排出する作用があるためです。
また、体内に入ってきた不要なものも一緒に排出してくれるため、デトックス効果も期待できますよ。
カシューナッツに含まれるオレイン酸には、コレステロール値を下げる効果があるといわれています。オレイン酸はオリーブオイルにも含まれる不飽和脂肪酸の一種です。
血液中の悪玉コレステロールの量を減らすだけでなく、善玉コレステロールを増やす働きがあるとされています。
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カシューナッツに含まれるビタミンB1には疲労回復効果・代謝アップ効果があるといわれています。
ビタミンB1は水溶性ビタミンの一種で、炭水化物(糖質)の代謝を助け、エネルギーを作る働きがあります。そのためビタミンB1を十分摂ることで、ごはんやパンなどの糖質からエネルギーが作られて疲労が回復するほか、エネルギー代謝も高まるというわけです。
カシューナッツに含まれるパントテン酸には肥満を予防する効果があるといわれています。
パントテン酸は、レバーにも含まれるビタミンの一種で、体内でコエンザイムAという成分に分解される性質があります。
コエンザイムAはエネルギー生産に必要な酵素をサポートする働きをするため、糖質や脂質を分解し代謝を促すことで、肥満予防につながるでしょう。
また、パントテン酸はストレスに対抗する抗ストレスホルモンの材料になるため、ストレスを和らげる効果が期待できます。
カシューナッツに含まれる鉄分には、貧血を予防する効果があるといわれています。鉄分は赤血球を構成するヘモグロビンの材料として、血液中の酸素を運搬する働きがあります。
そのため、鉄分が不足すると酸素の運搬がうまくいかなくなり、全身に酸素が行き届かないため、めまいや動悸などの症状を引き起こします。これがいわゆる貧血の状態です。
貧血になりやすい人は、積極的に鉄分を摂ることをおすすめします。
ここでは、カシューナッツの効果を十分に得るためのおすすめの食べ方を紹介します!
カシューナッツは素焼きタイプを選びましょう。なぜなら、素焼き以外のものは油や塩を使っているため、脂質や塩分を多く含んでいるからです。
また、脂質や塩分の多いナッツは酸化しやすくにおいや味、色が変わりやすい弱点があります。おいしく体に良いカシューナッツを食べるなら、やはり素焼きタイプがおすすめです。
カシューナッツを食べる時は食べ過ぎに注意し、1日の摂取目安量を守るようにしましょう。1日の摂取目安量は10粒程度(約15g)です。カロリーは90kcal程度ですので、おやつにも安心して食べられますよ。
カシューナッツを食べることで、美容と健康にうれしいさまざまな効果が期待できることがわかりました。ただし、カシューナッツは素焼きタイプを選び、食べ過ぎないように注意してください。
また、カシューナッツをそのまま食べるのが苦手な人は、サラダに入れたり、鶏肉と一緒に炒めたりして食べるのもおすすめです。カシューナッツを食べて、あなたもぜひ、健康と美しさを手に入れましょう!